100年前のグローブはすごい形だったのを知ってびっくり→野球の進歩の歴史に15秒ルールのことを思った

  • さっきTBSのサイトを見てたら、大正時代の女学生が野球をやるというアニメの宣伝があったんだけど、その女の子達のグラブの形がすごい↓。
  • 女の子の絵は可愛いのに、グラブ適当すぎ! と思っていたら、これは自分が無知なだけのことで、大正ごろのグラブは本当にこんな形だったらしいと知って二度びっくりしました
  • 大正年間は1912-26年だから、その頃の野球選手は下手したらまだウェブがなく五本の指がそれぞれ独立した、皮手袋に毛が生えたようなグラブで野球をやってたんである。1887年頃の最初のグラブが「当時は、手のひらを革でおおっただけのものだった」というただの指なし手袋だったのから比べれば、「このグラブだとワンハンドキャッチができると当時ベースボール界を賑わした」という皮手袋でさえも「そりゃ画期的だっただろ><」という感じに見えますが、それにしてもやりづらくないのかよ! と思わずにはいられません><
  • ローリングスのサイトによれば現在のグラブに近いものが完成したのは1947年というから、現在63歳以上の人が生まれたころは、まだ「鍋つかみ以上(現在の)グラブ未満」のようなもので野球をやってたのだ。それって最近じゃん! ちなみに横浜大矢監督は1947年、ヤクルト高田監督が1945年、楽天野村監督が1935年生まれだから、ノムさんが小学生のころは旧式の「高級皮製鍋つかみ」的グラブで野球をやっていたのかもしれない。もっとも野村監督が本格的に野球を始めたのは高校時代からだそうなので既に今のようなグラブだったのかもしれないが、それにしてもびっくりした。戦前の野球選手ということで、投げている沢村栄治の写真を探して見てみたら、沢村も旧式のグラブを嵌めてるじゃん!

1930年代の沢村。指の離れた短いグラブで投げている(※写真は著作権保護期間切れらしいので心置きなく掲載)
ついでに、1930年ごろのルー・ゲーリックの打席。捕手のミットが旧式! ついでに指を必ずケガしそうなすごいキャッチング><(というかゲーリックがキャップのままで打ってる! 当時は打者用ヘルメットがなかったのか。そして打法がなんかとてもすごいが、もっとすごいのはこれがHRを放ったスイングの写真らしいという件。どういう弾道に!)

  • いや、無知って怖ろしいですね><あまりにも驚いたので、寝ようと思ってた目が完全に覚めた><
  • そういや自分が野球を初めてちゃんと習ったリトルのころに、振り逃げは「昔は三振アウトが存在しなくて打者を殺すにはフォースアウトかタッチアウトしかなかったのが、試合時間短縮と面白さ向上のために、三つ目のストライクを捕手が捕球すればタッチアウトを省略してアウトを奪えるようになった。暴投や捕逸の時点でバウンドになり打者が打者走者になったのでバッターボックスから出られて、振り逃げはその名残りのルール」だとか、ホームランも「最初はスタンドインした球を外野手が捕球して刺殺することが可能だったけど、客席のボールを取って刺殺できる外野手が誰もいなかったので、そのうち打者が打球をスタンドインさせればその打球を用いたアウトは奪えなくなるというHRのルールができた」とか教わってびっくりしたもんだったのを思い出しました。
  • 人の身体能力の可能性を最大限に引き出し、さらにより緊迫した試合内容にするために、用具もルールもどんどん洗練された結果が今の野球なんだなと思いました。思えば自分が小さい頃は亀の甲羅のようなアウトサイドプロテクターを背負っていたプロ野球の塁審も、気づけばいつの間にかみんな動きやすいインサイドプロテクターになっている(アマチュアではまだまだ甲羅プロテクターもありますが)。ほかにも1983年にバッテリーが当たり前のようにサイン交換に乱数表を使っていたとか(アメフトかよ!)、1976年にHRを打った王選手の写真は左打者なのにメットの左フラップがないとか(NPBで耳あて付きヘルメットが義務化されたのは1984年以降に在籍した選手かららしい。1983年とか84年とか、自分もう生まれてるし!)、色んな過去、それもそう遠くない過去があったことを今さら知って驚きました。イチローがちょっと前に「野球は塁間の距離とか全てのルールが絶妙に構成されている洗練された競技」みたいなことを言ってたけど、それは一世紀以上もずっと試行錯誤してきた結果だったんですね。自分はピアノやバイオリンとかのクラシック音楽をやるので、その癖でうっかり野球も自分が生まれる一世紀半も前にほぼ洗練の極みである姿に辿りついていて、後はそれを人が及ぶ限り研鑽するだけなのかと思ってしまっていたんですが、なんと野村監督が小さな頃にチェンバロがピアノになったばかりだったのか。とするとイチローショパンあたりかw。いやもっと前か。
  • プロ野球では今季から15秒ルール(走者がいないときに限り、投手が捕手から球を受け取ってから15秒以内に投球動作に入らないと1ボール)が導入されるそうで、球界では反対する意見も多く、今日行われた阪神の練習試合で藤川が早速ボールを宣告されたとかのニュースを見ましたが、これもやってみればいいんじゃないかなと思えてきました
  • 自分も最初は「超一流選手同士が対決する間合いが面白いのにそんなバカな、アマチュアの試合じゃあるめーしw」と思ったけど、昔の鍋つかみグラブが100年経って今の洗練されたグラブになったのを見ていたら、15秒ルールも試行錯誤のうちな気がしてきた。これで試合をやってみて、意外といいならばそのまま導入すればいいし、導入するにしても秒数が20秒とかに変わるかもしれないし、ダメならば二段モーションや新ボールや新ゾーンのときのように撤廃してしまえばいいんですね。こうやって野球は洗練されてきたんだし、これからももっとどんどん洗練されていくに違いないし!
  • ただ、新ルールの実験台になる選手がたまったもんじゃないという現実は避けられないので、せめてオープン戦とかのうちに成否をある程度は定めておいて欲しいです><とりあえず横山が困るだろ><
  • あと、野球のいいところの一つは試合中に一度も時間を気にしなくていいという点だと常々思っているので、はたして15秒ルールが野球に馴染むのかなという疑問は依然としてありますが。去年の投手交代のときの投球練習で時間を計るのもなんだかせかされてるようで、観ている側としては尻が落ち着かなかったw。

  • 昨日の夕飯は、岩手の鶏挽肉・青森のニンニク・千葉のタマネギ・群馬のホウレンソウ・雑穀飯のチキンライスに新潟のマイタケ入りソースをかけたオムシチュー/長崎の新ジャガイモ・千葉のニンジンのポテトサラダ/長野のナメコと油揚げの味噌汁。休みだったので母校の大学の軟式野球サークルへ行き、青空の下で元気に草野球の練習をするはずが、なぜか途中からビール大人のスポーツドリンクを飲みつつ車座になって梅見会にw寒いのは超苦手なので、ちょっとずつ暖かくなってきて嬉しいです!

  • 今日の夕飯は、ノルウェーのマス・群馬のホウレンソウ・錦糸卵・雑穀飯の生ちらし/千葉のカブの酢醤油合え/島根のシジミの味噌汁。サッカーを見つつ、めんどくさいので手抜きで生ちらしにしたけどうまーい! 負けなくて良かったじゃん、最近の日本のプロサッカー選手は、自分が高校だったほんの10年ぐらい前よりも段違いに上手くてびっくりする。次は勝つぞー!!
  • しかし冒頭の美少女アニメですが、どうせならば新垣渚ちゃんや福原忍ちゃんや盛田幸妃ちゃんや園川一美ちゃんが活躍する内容にすれば良かったのにw。金子千尋ちゃんとか紀藤真琴ちゃん、友利結ちゃんとか! あれ何故かPばっかり揃ったじゃん、ちょっとすごいか? すごくないかw。