大矢監督はいままで本当にありがとうございました><田代監督代行がんばれ超頑張れー!!

大矢監督が休養。後任の監督代行にSR田代監督が就任

5月18日(月)、14時から横浜ベイスターズ球団事務所で、大矢監督の休養、後任の監督代行としてシーレックスの田代監督が就任したことを発表しました。
「本当に重く、不安もありますが、やりがいもありますので、一生懸命に自分なりの考えを出しながら頑張っていきたい」と田代監督代行。明日のセ・パ交流戦からベイスターズを指揮します。
なお、シーレックスの監督代行には高木チーフ打撃コーチが就任します。
http://www.baystars.co.jp/news/detail.php?id=399
  • 大矢監督の辞任を自分は仕事帰りの根岸線のドア上TVニュースで知って、思わず「うお!」と声を上げたんですが、その後も駅につくたびに乗り込んできた人が「えっ!」「ありゃ!」「大矢!」とか次々に驚いていたw
  • 世間では横浜が弱いのを一から十まで大矢監督の責任とする向きが多いようですが、自分はこれまで何度も書いたようにそうは思いません。
  • プロ野球チームの監督の仕事というのはチームを支える大黒柱ですからとてもいろいろあって、実際に試合で采配を揮うのは監督の仕事の一部分だけなはずなんですが、自分はただのファンなので監督の仕事はほとんど采配の面しか見られないし、監督の他の仕事内容にはあまり興味もなく知ったところで自分には専門外すぎて理解もできないので、大矢監督がチームにどのような影響をもたらしたのかをすべて推測するのは難しいです。でも自分が大矢監督が無能監督ではないと思っている第一の理由は、自分がプロ野球選手を尊敬して止まないからです。現役のプロ選手選手は、横浜でも他のチームでも勿論監督に選手生命を預けてプレーをしているので、聡明で誇り高い彼らが監督は自身を預けるに足らないと思ったときに監督やベンチの指示を軽んじたプレーをするのを、自分は様々な監督が指揮をとる様々なチームで何度も見たことがあります(それは本当にその監督が無能であったのか、それともその選手個人と監督の反りが劇的に合わなかっただけなのかは分かりませんが)。でも大矢監督の下でプレーする横浜の選手は、好不調はあれどもいつもベンチの指示に従いほとんどが全力で活躍しようとしていました。単純な三段論法ですが、自分は自分の尊敬する選手らが選手生命を預けたプレーをする大矢監督はきっといい監督であったのだろう、と思っています。
  • それに、大矢監督は牛島監督辞任の後で引き受け手のないと言われた横浜を担ってくれましたからね。高田監督がヤクルトを引き受けたときにはスポーツ新聞に「火中の栗を拾う」などと書かれていましたが、大矢監督が横浜を拾ったときにはそれこそ火中の爆弾を拾うようなふうだったわけで、大矢監督でなければ田淵監督か中畑監督と言われていた記憶があります。大矢監督は、そんな横浜をもう一度持つと言ってくれたんですからね。
  • ただ確かに08年からの大矢監督率いる横浜は弱く、これは監督だけのせいではなくて明らかな戦力不足などの理由が勿論あるんですが、監督になった以上は成績が上がらないことについてのどんなことも言い訳にはならないので、辞任自体は仕方のないことだと思います。誰かが責任を取らなくてはいけませんからね。それに自分は先程も書いたように監督の仕事は試合での直接的な采配のことしか分からないのですが、確かにここ何試合かは監督の勘(もしくはデータ)が裏目に出ることが多く、いわゆる負け癖がついている状態なのを目にしました。こんなときには気分を切り替えるのが一番だと思うのですが、監督の交代というのは最も劇的な気分の切り替えですし、多くの不調なプロ野球チームが監督の交代によって調子を取り戻した場面を自分は何度も見たことがあるので、この交代はいいタイミングだと思います。
  • 自分が今どうしても書いておきたいのは、横浜ファンの中でも大矢監督をボロクソに言う人をよく見かけたんですが、それはおかしいのではないかということです。贔屓チームの選手が懸命なプレーを見せたものの弱かったために試合に負けた場合はファンは選手を頑張れ頑張れと応援するものだと思うのですが、贔屓チームの監督が勝てない場合のファンは監督を応援できないものなのでしょうか? 自分は不思議でなりませんでした(監督の応援といっても、どうにもやりようがないという説はありますがw)。それにこれはどのチームでもあることですが、たとえば代打策が成功してその選手が決勝打を打った場合は監督が讃えられることはなく、逆にチャンスで代打を出した選手が打てずに試合を落とすとそれは監督のせい、という論調は公平ではないと思います。采配負けをする試合は、どんな名監督でもシーズン中には必ず何度かあることですしね。大矢監督をとにかく悪し様に罵り、無能監督がやっと椅子から下りたと喜ぶ人は、今季ここまで勝った13試合のことは忙しくて忘れてしまったのかもしれません。暇人の自分には、代打策や救援策、あるいは当然代打と思われる場面であえて代打を出さなかったりオーダーがぴったり嵌ったりして勝った場面の記憶がたくさんあるんですけどね。でもファンにとってのプロ野球とは基本的に娯楽なので、どんな楽しみかたもアリなんですから別に応援が公平である必要もありませんし、たとえば自分のように二塁手の素早いバックアップが好きな人もいれば、大きなHRが好きな人、足で稼ぐ内野安打が好きな人、外野手の強肩や捕手のリード、若い投手の勇ましい剛速球やベテラン投手の老獪な投球や、さらにはかわいいマスコットが好きな人、おいしい球場グルメや素敵なチアガールやハンサムな若手選手が好きな人など楽しみ方は様々で、間違いというのはありません。ですからあまり一般的ではないように思いますが、中には贔屓チームの監督を罵りまくるという楽しみ方をする人もいるのかもしれません。
  • どうもよく分からないのは、たとえば若い駆け出しのストッパーが経験不足で打たれて試合を落としたときに、監督に対して怒り狂う論調の人です。相手が百戦錬磨の超一流打者揃いなのですから、どんな偉大なストッパーであっても抑えを任されはじめのころは失敗して失敗して、それを経験にしていつしか超一流打者をねじ伏せられる不動のストッパーになってきたのを自分は見ました。これは二軍の試合や、一軍の試合でも敗戦処理的な場面では練習できません。なぜならば二軍で対戦する相手はまだ若くてこれから成長する選手や、ベテランでもそのときは不調で再調整をしている打者がほとんどですし、二軍の試合や敗戦処理には、白熱した展開に熱狂するスタンドを埋め尽した大観衆もいませんからね。不動のストッパーを持っていないチームは、よそのチームや外国から完成されたストッパーをお金で買ってこない限りは自分たちで負けを我慢しつつ投手を育てるしかないのに、それに憤慨する意味が自分には分かりません。負けて悔しいのは分かりますが、どう見てもモノにならなさそうな年長の投手やすぐに帰国してしまうかもしれない外国人投手がムダに打たれているのならともかく、経験は足りないが素質に溢れた伸び盛りの若いストッパーが打たれるのが我慢できないならば、その人は監督を呪う前に、完成したストッパーをお金で揃えたチームのファンに転向するか、いきなりシーズン46セーブするストッパーが必ず生えてくる種でも庭に蒔いて、早く芽が出るように毎日水をやりながら祈ったほうがいいように思いますけどね(でもそういう人は負けた悔しさのあまり、その場の勢いで監督に怒りをぶつけているだけなのかもしれませんね)。
  • ちょっと話がまとまらなくなってしまいましたが、とにかく明日からは田代監督代行ですね! 自分は小さいころ、大洋ファンだった親友の親父さんに「明日オバQを見に連れていってあげるよ!」と言われてワクワクしていたら、長浦で元気に練習をする田代を指して「ほらオバQ!」と言われて「えっ!」となったw。そんなのはいいとしてもw、田代は地元選手ですし横浜の生え抜きだし、ラーメン屋さんを畳んでシーレのコーチになってからも活躍していたので楽しみですね! 多村・村田・吉村といったアッパーで大きく美しいHRを量産する田代砲打者がこれからシーレでは育たなくなるのかなという心配はちょっとありますが、それよりも期待のほうが大きいです。頑張れ田代!!