人はなぜプチプチを潰すのか

バンダイ:指でつぶす「プチプチ」9月下旬に発売

バンダイは、割れ物などを包むポリエチレン製の緩衝材をプチプチと指でつぶす感覚を楽しめる玩具「∞(むげん)プチプチ」を9月下旬に発売する。緩衝材の製造メーカーの協力を得て、本物そっくりの感触や音を再現した。100回に1回の割合で、犬の鳴き声などが出る演出も。キーチェーン型で全5色、各819円。
毎日新聞 2007年7月1日 17時05分
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kigyou/news/20070702k0000m020004000c.html

 ワロスw。先日修理から帰ってきたパソコンがあれにくるまっていたので、いま手元にはプチプチ(正しくは気泡緩衝材とかエアーキャップとかいうらしい)が売るほどある自分は、このオモチャを買う必要はないようですw。
 
 しかし、バンダイは半分は冗談としても、恐らくある程度は「これは欲しがる人がけっこういるから売れる」と見込んでこのオモチャを発売したんだろうと思うんだけど、そうすると、あのプチプチを潰すのが好きな人は、世の中にかなり多いということだろう。なぜ人は、プチプチを潰すのが好きなんだろうか。
 以前BBCか何かのドキュメンタリーで観たり、デズモンド・モリスの本かなにかで読んだりしたんだけど、サルや類人猿には「毛繕い(グルーミング)」の習慣があって、仲間どうしで相手の毛皮の毛繕いをするらしい。そしてそれは実用面だけじゃなくて、親子や群れの仲間が互いに行ったり、ケンカをして降参した者が勝った相手にしたりするコミュニケーションやリラックスを兼ねた行為で、サルにとっては、わりと気持ちがよくて和める楽しいことらしいんである。
 そいで、その際に彼らは、毛皮についているシラミやノミを指で器用につまんで「プチプチ」と潰すらしい。猿の毛皮にはそういった寄生虫がいっぱいついていて際限なく増えるので、取る側もそれはもう際限なくプチプチプチプチと潰すらしいんである。そして、ちょっと楽しい。ちょっと和む。
 なんだかこれは、人がプチプチ(気泡緩衝材)を潰すのが好きなことと関連がありそうじゃないか? と、いま酔っ払った頭で思った。なにしろ、人はむかしサルだったらしいんである。
 しかし驚くべきことだけれど、自分は昔から、あまりプチプチに興味を示さない性質なのだ。写真のプチプチも、ひとつも潰さずにさっさと捨てる用意をしてあったのを、今ここに写真を載せるために持ってきたぐらい。もし今考えた説が正しいならば、自分はサルとしてはコミュニケーション不全の、無愛想で不衛生な奴なんだろうか? ……ちょっと凹んだ。むむむ。