サントリーのキュウリ味コーラと台湾の巨大な胡瓜

 サントリー(株)は、PEPSIのラインナップとして「ペプシアイスキューカンバー」を6月12日(火)から全国で期間限定発売する。味はなんと「キュウリ」風味だという。PEPSIは、3月に“ゼロカロリーでおいしいコーラ”として、「ペプシネックス」をリニューアルして話題を呼んでいるが、「ペプシアイスキューカンバー」はそれに引き続いて発売される新商品。ほのかに香る「キュウリ」風味とコーラならではの炭酸の刺激が絶妙なバランスの、爽やかな味わいのコーラ飲料。インパクトのあるエメラルドグリーンの液色が、清涼感を演出する。また、パッケージは、グリーンのストライプ、ブルーのグラデーションをベースに、浮き上がる氷のモチーフを中央に配し、洗練された爽やかなデザインに仕上げた。サントリーは「ペプシアイスキューカンバー」を新たに発売することで、この勢いを加速させるとともに、楽しいコーラの世界を積極的に提案し、炭酸市場を活性化していく。
ペプシアイスキューカンバー」500mlペットボトル 発売期日:2007年6月12日(火)期間限定 発売地域:全国 価格:140円
http://www.oricon.co.jp/news/gourmet/44871/

 の、飲んでみたい……でも一度でいいw。こういう人がほとんどになるのを分かってるから、サントリーも期間限定で発売するんだろう。
 ところでキュウリといえば、台湾にはじめて行ったときにはキュウリのでかさに驚いた。

 中国語できゅうりは「黄瓜」と書くんだけど、ふつうに台湾で「黄瓜」というと、日本のヘチマかフランスパンのような超巨大なやつを指すんである。このずっしりと重い巨大キュウリは日本円にすると一本百円ぐらいで、ペンキを塗ったように鮮やかな緑色に光っていて、ゴロゴロと山積みになって売っている。日本と同じキュウリも売ってるんだけど、こちらは「小黄瓜」という名で三本二百円ぐらいするのだ。聞けば、台湾は暖かいのででかいキュウリしか採れないから「小黄瓜」はほとんど日本から輸入しているんだそうで、たしかに「小黄瓜」には九州や四国のJAのシールが貼ってあって笑った。日本人の感覚からすると、でかいキュウリのほうが総質量も多いし立派なので高そうな気がするけど、じつは「小黄瓜」のほうが輸入品だから値段が上がるのだ。
 このでかいキュウリは日本のキュウリをそのまま大きくしたのとほとんど変わらなくて、輪切りにしてもおなじみのうす青い断面に同心円上に種が並んでいて、ただそれらのすべてがでかい。太さも大根ぐらいあるので、これを刻んでいると一瞬自分が何をしているのか分からなくなるぐらい。ただ、トゲはほとんどないというか、トゲまでもが本体に比例して巨大化しているので、すっかり角がとれてちょうど子猫の乳首のような小さなでっぱりになっていて危なくはない。味も日本のキュウリと同じなんだけど、ただ食感がパリパリというよりは柔らかくて、ちょっとメロンの皮のところみたいな感じがする。日本と同じように味噌をつけてそのまま食べてもうまいんだけど、台湾の人はキュウリに味噌をつけて食べることは珍しいらしく、それをしているとけっこう驚かれるんである。台湾の人はこれを刻んで炒め物やスープ、揚げ物とかにするんだけど、これらはとてもおいしい。日本のキュウリでは出ないうまさ!
 あと、台湾でもお寿司は人気があるんだけど、現地ではかっぱ巻きをこの大きな台湾キュウリで作ってあることが多く、しかもみんな日本人の感覚からするとかなりの甘党なので、酢飯もとても甘い。するとかっぱ巻きが、一瞬カリフォルニア名物ご当地寿司の「アボガドロール」ってこんなかな? というような味になるんである。これはこれでとてもうまいんだけど、自分が「小黄瓜」と昆布&鰹だしの酢飯で作った東京式のかっぱ巻きを出すと、友人たちは大抵「すっぱい! 固い!」と驚いていた。南北に長い日本列島各地の料理を食べても思うんだけど、人の味覚は南に行けばいくほど甘党に、北に行けばいくほどしょっぱいもの好き(辛党?)になるような気がする。