引退する仁志敏久のランカスター・バーンストーマーズ(米独立リーグ)での2010年度成績纏め

  • 米国時間8日づけで、元横浜の仁志が引退を発表しました。

NISHI RETIRES Tuesday, June 8, 2010

Former Japanese All-Star and Gold Glove winner Toshihisa Nishi has announced his retirement as of today.
The Barnstormers second baseman was batting .208 with a homer and three RBI in 31 games played. He had spent 30 of those games in the field without making an error. Nishi had an eight-game hitting streak from May 10-21, batting .414 over that stretch.
Nishi, 38, played 13 seasons in the JPCL with two clubs, the Yomiuri Giants and Yokohama Bay Stars, compiling a .268 average with 143 home runs and 496 RBI. The right-handed batter reached the 20-homer plateau three times in his career, including a career-high 28 with the Giants in 2004.
However, it was defensively that Nishi truly made his mark in Japanese baseball. Originally a third baseman, he moved to second early in his career. There, exhibiting tremendous range in both directions, the native of Ibaraki, Japan captured the Gold Glove honor four consecutive years (1999-2002). Nishi was also named the Japanese Rookie of the Year in 1996.
Perhaps his best overall campaign came in one of those Gold Glove seasons. With Yomiuri in 2000, Nishi batted .298 with 20 homers in 135 games.
“We were very excited to have a bona fide Japanese star here,” said Barnstormers manager Tom Herr. “He did a great job for us defensively. We’re sorry that he felt it was time to retire.”

仁志引退

 もと日本のオールスター出場選手でゴールデングラブ賞受賞選手の仁志敏久は、今日づけで引退を発表しました。
 彼はバーンストーマーズのセカンドとして31試合に出場し、HRと3打点を含む.208の打率を残しました。彼はうち30試合に内野手として出場し、失策を犯しませんでした。仁志は5月10日から21日の間には8試合連続安打をし、この期間は.414の打率を挙げました。
 38歳の仁志は13シーズンを日本のセントラル・リーグにある読売ジャイアンツ横浜ベイスターズの2チームで過ごし、143本塁打と496打点を含む.268の通算打率を残しました。右打者の仁志は、彼のキャリアのうちでシーズン20本塁打を3度達成しており、ジャイアンツでプレーした2004年にはキャリアハイの28本を打ちました。
 けれども、日本球界で彼に真の名声を与えたのは彼の守備です。彼はもとはサードでしたが、入団初期にセカンドへコンバートされました。彼は大変に広い守備範囲を見せ、この茨城出身の選手は日本で1999-2002年の4シーズン連続でゴールデングラブ賞を獲得しました。仁志はまた、1996年には日本の新人王にも選ばれています。
 おそらくは、このゴールデングラブ賞に輝いた4シーズンが彼のもっとも好調な時期だったのでしょう。ジャイアンツ在籍時の2000年には、彼は135試合に出場し、20本塁打を含む.298の打率を残しました。
 「我々は日本の本物のスター選手を迎えることに感激しました」と、バーンストーマーズのマネジャーのトム・ヘルは述べました。「彼は我々の守備面で大活躍をしました。我々は、彼が引退するべき時を感じたのをとても残念に思っています。」 http://lancasterbarnstormers.com/news.cfm?newsID=625
 ということだそうです。仁志のランカスターでの通算成績は、5日までの31試合に出場して106打数22安打7四球無死球3打点9得点、打率.208、本塁打1、二塁打2、三塁打0、17三振、0犠飛、2盗塁、3盗塁死、4犠打、6併殺打、無失策でした。なお、仁志の最終出場は5日の対ロングアイランド・ダックス(Long Island Ducks)戦で、ランカスターが1点ビハインド9回裏の代走でした。仁志は同点に追いつくバックホームを遂げ、ランカスターはその後サヨナラ勝ちを収めました。  わたしは仁志についてはもうこのブログで散々書いたので、というかこのブログは単に仁志を褒め称えるためだけのブログでもあったのでw、もうこれ以上は仁志について書くことはありません(仁志を泣かせた話も書きましたしw)。聡明な仁志が自ら決めたことなのですから、どのような結論であっても、それはいつでも彼自身に最もふさわしい選択なのだと思います。  仁志のルーキーイヤーから引退までの時期はわたしが10代から20代の時期と重なり、わたしは彼のプレーをキャリアの最初から最後までをTV中継ででも生観戦ででも余すところなくいつでも好きなだけ見られて、おまけにわたしは学生時代を通しアマチュア選手として彼と同じポジションを守っていたのですから、とても恵まれた幸運なファンであったと思いますw。しかもキャリア終盤の三年間には、わたしの贔屓地元チームである横浜でプレーしてくれるという予想外のオマケまでつきました。近所で練習が見放題になって楽しかったですw。  わたしは仁志のプレースタイルが、わたしが子供のころからいままで見た全てのプロ野球選手の中で、恐らく最も好きでした。  仁志が彼の最後の試合に勝って、しかも勝ちに貢献する活躍をして良かったです。  わたしにとって重要な若い時期のとても長い間に渡って、非常にたくさんの楽しい試合を、どうもありがとう。わたしが好きであったそのプレーがもう見られなくなることを、とても淋しく思います。