台北の中正紀念堂が台湾民主記念館に改称するらしい

陳政権、蒋介石「中正記念堂」を「台湾民主記念館」に改名

 【台北=石井利尚】台湾の陳水扁政権は19日、蒋介石・元総統を記念する「中正記念堂」を「台湾民主記念館」に改名し、一帯を「台湾民主公園」と命名した。陳総統は改名式典で、「蒋介石は(国民党政権が台湾住民を武力弾圧した)2・28事件の元凶で、人権を侵害した独裁者をしのぶのは明らかに不適当だ」などと、蒋介石を指す「中正」の文字を削除した理由を説明した。「中国」「中華」の呼称を「台湾」に改名する陳政権の「正名(名を正す)政策」の一環で、国民党(現・最大野党)を率いた蒋介石の威光を否定する「脱蒋介石」キャンペーンの仕上げといえる。国民党は強く反発。同党が市長ポストを握る台北市は、歴史的建造物に、台湾民主記念館と記された垂れ幕を掛けたことを「違法行為」(台北市長)と非難した。中正記念堂には、蒋介石ゆかりの品や文書、車などが展示されている。蒋介石の歴史的功績が強調され、日本人観光客も多く訪れてきた台湾有数の観光スポット。独立派が撤去を求めている建物内の巨大な蒋介石像の処置も、今後議論されそうだ。(2007年5月19日21時3分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070519i313.htm

 おーい読売新聞の人よ、とりあえず「中正記念堂」じゃなくて「中正紀念堂」だよw! 改称すること自体は外国人の自分がどうこういうことではないので、台湾の人がそうしたいというならばどっちでもいいような気がする。自分は個人的には、中正紀念堂よりも同じ台北市にある国父紀念館のほうが好きでした。地下鉄の駅からすぐのとこにある国父紀念館の敷地は気持ちのいい公園になっていて、台北にいたときはよく日曜日に友人と遊んだり芝生で昼寝したりしたので、あのへんが変わらないであってくれるといいなと思う。国父紀念館の中には孫文のでかい座像があって、警備している軍人さんが閉館後にハシゴをかけて柄の長いハタキをパタパタとかけているのを見かけたれど、敷地のなかにもうひとつ野ざらしになっている孫文の小さな座像があって、そのはげ頭をいつも雑巾でキュッキュっと磨いているおじさんがいたのが印象深かった。中正紀念堂の建物の中にもでかい蒋介石の像があるけど、なぜかうっすらと埃がつもっていたので、孫文は国費で磨いてもらえてるのになぁと思った記憶があるw。あと、中正紀念堂の前庭はきれいなフランス風の花壇になっているんだけど、そこに植わっているのが1メートルぐらいある巨大なポインセチアで、しかも真冬の屋外で元気に咲いているのだ。自分は台湾にはじめて来た日(一月だった)に中正紀念堂の見物にいってその風景を見たので、ここは暖かい国なんだなぁと非常に感心した思い出。