大阪府警に保護された子スズメに親鳥が餌をやりに来ているらしい

 スズメニュース、さらに続く(前のスズメ→http://d.hatena.ne.jp/syulan/20070518/p2)。

親スズメ、「保護された子」にえさ与える 大阪

 大阪市旭区大阪府警旭署で、車庫の地下部分に落ちた子スズメが署員の手で救出された。保護されたカゴの中でぐったりし、署員をやきもきさせたが、カゴを外に出すと親鳥とみられるスズメが現れて金網越しに口移しでえさを与え始めた。子スズメはすぐに元気を取り戻し、羽ばたきの練習も始めている。
 子スズメがエレベーター式車庫の地下部分に閉じこめられたのは16日夕のこと。「チュンチュン」という鳴き声が聞こえ、親鳥が周辺を飛び回っていたことから署員が気づいた。車庫内を捜し回ったがなかなか見つからず、翌17日になって基底部に潜って救い出した。一時はエサを与えても食べる力がなく、署員たちは「死んでしまうのでは」と危ぶんだ。しかし、自宅で子スズメを保護したことのある総務課の田上哲夫課長の発案でカゴを庁舎の外に置いたところ、親鳥が飛んできてカゴの外のエサを口移しで与えるようになったという。2、3日後にはカゴから出してあげる予定だ。
 http://www.asahi.com/life/update/0519/OSK200705190023.html

 かわいい! しかし、鳥のヒナが落ちていたときも、拾って助けてやればいいというものではないらしい。

 初夏になると「鳥のヒナを拾ったのですが、どうしたらいいですか?」という問い合わせが多くよせられます。しかし、そのほとんどが、まだ飛ぶ力がついていない巣立ち直後のヒナが地面におりているだけで、保護しなくてもよいケースです。そこで当連盟・(財)日本野鳥の会NPO法人野生動物救護獣医師協会では、正しい対応の仕方を知ってもらうために「ヒナを拾わないで!キャンペーン」を実施しています。

  • Q.なぜ地面に落ちているヒナをよく見かけるのですか?
  • A.巣立ちしたばかりのヒナはうまく飛べません。だから枝から枝へ移るときなどに地面におりてしまうことがあるのです。
  • Q.ネコが近くにいて心配ですが…?
  • A.近くの木の枝先など、ネコが近寄れないところにとまらせてあげましょう。
  • Q.ヒナを見つけたときはどうしたらよいのでしょうか?
  • A.近くに姿が見えなくても親鳥は必ずヒナのもとへもどって世話をします。人がヒナのそばにいると、かえって親鳥はヒナに近寄れません。そのままにしてそっと離れましょう。
  • Q.人が野鳥のヒナを育てることはできないのでしょうか?
  • A.私たちはヒナに飛び方や、食べもの、何が自分にとって危険なのか教えられません。自然の中で自立していけるように育てるというのはとても難しいことなのです。また、許可なく野鳥を飼うことは法律で禁止されています。

 ・近くに親鳥がいない、巣が見つからない・保護してから時間がたっている(ヒナがいた場所から移動してしまった)・ケガをしている こんなときは、都道府県の鳥獣保護担当課に連絡をし、救護施設や保護施設に診てもらいましょう。
※カラス、ドバトなど救護しない種が決められているところもあります。
http://www.jspb.org/hina/hina.html

 それで、法律というのはこれらしい。

鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律(平成十四年七月十二日法律第八十八号)

第十九条
第九条第一項の規定による許可を受けて捕獲をした鳥獣のうち、対象狩猟鳥獣以外の鳥獣(同項の規定により許可を受けて採取をした鳥類の卵からふ化させたものを含む。第二十二条第一項及び第八十四条第一項第七号において同じ。)を飼養しようとする者は、その者の住所地を管轄する都道府県知事の登録を受けなければならない。ただし、第九条第四項に規定する有効期間の末日から起算して三十日を経過する日までの間に飼養するときは、この限りでない。

http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H14/H14HO088.html

 こういった訳で、スズメも一応野鳥にあたるので、たとえ保護しているだけでもいちおう許可が必要だったりするらしい。むかし、近所の家を壊すので木を切ったらキジバトの巣があって、小さなヒナが二羽入っていたのに親鳥は工事に驚いたのかどこかにいなくなってしまったので、彼等を貰いうけてきて大人になるまで育てて放したことがあったけど、あれはもしかしたら法律違反だったのか。そのハトたちは家の近所に住みついて、もう十年以上前のことなのでさすがに彼等は死んでしまったのだろうけど、彼等の子孫がいまでも同じところに巣をつくっていて、朝とかにポーポー鳴いていてかわいい。