宋の沈没船がみつかった!

なんと12兆円のお宝!沈没船の引き上げへ―広東省陽江市

5月6日10時46分配信 Record China
2007年5月6日午前、沈没船「南海1号」の引き上げのため、大型クレーンを搭載した引き上げ船が広東省広州市から出港する。沈没船「南海1号」は宋代の貿易船。船内には数万点に及ぶ文物が残されており、その価値は1000億ドル(約12兆円)に達するとの予測されている。8日には広東省陽江市沖の現場に到着する予定だ。
沈没船「南海1号」は1987年に陽江市沖で発見された。800年以上前の宋代の貿易船だったと見られる。これまでの潜水調査で4000点に上る、磁器などの貴重な文物が引き上げられてきた。船内にはまだ数万点に及ぶ文物が残されている。その価値は1000億ドル(約12兆円)を超え、兵馬俑に匹敵する価値を持つとまで言われている。
文物の価値だけではなく、この貴重な考古資料の引き上げによって、多くの謎の解明が期待される。特に、1・沈没理由は過積載か?2・「南海1号」の出港地点はどこか?3・海洋時代とよばれる中国宋代の実態はどうだったのか?という3つの謎に注目が集まっている。引き上げは今年7月に完了する予定。謎が解かれる日もそう遠くはないようだ。(翻訳/編集・KT)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070506-00000007-rcdc-cn

 宋の沈没船といえば、徽宗皇帝の息子で、岳飛とかといっしょに南宋をおこした高宗(趙構)の話が有名だと思う。北宋を失い、南宋をおこした彼が建炎年間に南京に逃れるときに、父である徽宗など北宋の歴代皇帝があつめた美術品もいっしょに疎開しようとして、硯や宝石とかをいっぱい船につんで輸送していたら、その船がいまの福建省のあたりで台風にあって沈没してしまったんである。そいで、皇帝一行は別行動だったから助かったんだけど、貴重な財宝は海に沈みっぱなしになって忘れられてたのが、明代になってから漁師さんの網にかかってみつかって、文徴明とかが狂喜乱舞したらしい。それと同じような船だったらすごいなぁと思う。北宋の美術品がざっくざく!
 ついでに、日本でも鎌倉時代の実朝公のときに、南宋の交易船が鎌倉まで来て沈没したので、昔はたまに漁師さんの網に硯がひっかかったりしていて、『鎌倉端渓』とかと呼んで珍しがられたらしい。今でも材木座や七里ガ浜の砂をよく捜すと、ちいさく磨耗した硯の石のかけらとかがあったりするらしい、というので何度もさがしてみたけど、これはもうよく分からなかった。こんどシュノーケルでも持っていって、泳いで捜してみてみようかなとか思う。